「イスラエル」とは、「神が戦う」という意味にもなる?
「イスラエル」とは、「神が戦う」という意味にもなる?
アブラハムの子はイサク、イサクの子はヤコブ・・・と、創世記ではアブラハムからの血筋を明確に示しています。イサクが生まれたとき、アブラハムは百歳と年老いていました。
実は、それ以前のこと、アブラハムの妻サラは、やがて子を授かるだろうと神から告げられたとき、それが信じられなくて心の中で笑っていたのです。
そして、イサク(ヘブライ語で「イツハーク」)という名前には、この「笑う」という単語が関わっているのです。
また、イサクの子ヤコブ(イアコーブ)は、生まれたとき、ふたごの兄弟であり、先に生まれたエサウの踵(かかと)をつかんでいた、とあります。ヤコブという名前は、この「かかと」という言葉と関係があるのです。
神話の物語では、「その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで名をヤコブと名づけた」となっています。
さて、このヤコブはやがて、神によって「イスラエル」と改名されることになります。「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」(創世記32:28)
たしかに、「イスラ」には「戦う」という意味があり、また「エル」は「神」という意味なので、これで「神が戦う」とか、「神が支配する」といった意味にも解釈されているようです。
この「イスラエル」という語は、現在は国の名前としても使われていることはご承知のとおりです。